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少女リブの冒険 —青い瞳で見た17世紀の日本と台湾

【作・画】アニタ・ステイナー

【訳】武田和子

 

 定価=本体1,600円+税

A5判176ページ

2007年11月発売

ISBN 978-4-903487-13-7

✣日本子どもの本研究会選定図書

 

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オランダと日本、台湾の交流史を描いた歴史ファンタジー

日本とオランダの血を引く12歳の少女を主人公に、オランダ東インド会社による江戸参府や、台湾をめぐる鄭成功(「国姓爺」)との闘いを描く。北欧の画家が、現地取材を重ね、美しい水彩画とともに描いた異色作。

 

▶▶▶東京新聞・中日新聞夕刊(2008.3.27)、長崎新聞、『子どもの本棚』(2008.4月号)に書評が掲載されました。

はじめに 

第I部 日本編 —出島から江戸へ

第II部 台湾編 —国性爺との戦い

訳者あとがき

解説

 この本の仕事を私に始めさせたのは、スウェーデン人フレデリック・コイエットの日本と台湾における人生について、もっと知りたいという思いからであり、同時に私が強く魅かれている日本の文化や国姓爺への興味を、より深く探求してみたいと願ったからです。…若い人たちが、日本と台湾、その他中国、オランダ、スウェーデン等の歴史とつながる私の本に興味を抱いてほしいと願っています。…(「はじめに」より)

 

 リブと一緒に東洋の歴史をたどり、過去を知ることは、未来への道を探す手助けになるかもしれません。(訳者より)


【作・画】アニタ・ステイナー (Anita Bergendahl-Steiner)  

 スウェーデン第二の都市ヨーテボルイ近くのヘルセー島に住む。スウェーデン国内やフロリダでの個展をはじめ、香港、ストックホルム、日本、メキシコの美術館で作品を展示。ヨーテボルイ沖で座礁した東インド会社のヨーテボルイ号発掘調査に参加し、記録を作成した。本書の姉妹編、“Jacob seglar till Kina Ostindiefararen G theborgs resa 1743-1745”(ヤコブの中国への航海—東インド貿易船ヨーテボルイ号の旅)は、中国語版と英語版が出版されている。

 

【訳】武田和子(たけだ・わこ)  

 スウェーデン国立コンストファック美術工芸大学装飾画科に学び、ストックホルム、 ロンドンで個展や原画展を開く。著書に『北欧からの花束』、北欧でも出版された創作絵本『魔女と笛ふき』、作画を手がけたものに、美智子妃の絵本『はじめてのやまのぼり』をはじめ、『人魚姫』『野のハクチョウ』、翻訳作品に『木のなかのふしぎな家』などがある。