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図説 ユダヤ・シンボル事典

[著]エレン・フランケル

[画]ベツィ・P・トイチ

[訳]木村光二

[定価]本体6,000円+税
[体裁]A5判・380ページ 
[ISBN]978-4-903487-91-5

2015年9月

ユダヤ4千年の歴史ではぐくまれたシンボル群をイラストとともに解説した、わが国初の事典!

4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々――言葉とイメージが密接に結びついたシンボル群を、百数十点のイラストとともに解説した、わが国初の事典!

西欧・中東の文化や思想の基層を形づくってきた、豊穣なる象徴の世界――

人類は、数千年にわたって膨大な数の象徴の宝庫を蓄積してきた。動植物・地形・身体・色彩といった自然や、農業・畜産・料理・家族・政治・工業・数字・芸術といった文化、そしてさまざまな場所や人物・出来事を生み出した歴史。これらを源泉として、多種多様なシンボル体系が生み出されてきた。

 

本書は、ユダヤ文化の核心を表現しているシンボル266項目を厳選し、その象徴の意味を古代の起源にさかのぼって解説。現代にいたるまでの意味の変遷もたどる。広範な項目間の相互参照に配慮するとともに、テーマ別分類(動物、天文、数、色彩、食物など)も付し、読者が知りたい項目に容易にたどりつけるさまざまな工夫がほどこされた、類のない事典。

 

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主な収録項目:

アウシュヴィッツ/青/赤/顎鬚/頭/アダム/アブラハム/雨/アーモンドの木/イスラエル/祈り/衣服/円/王/黄金の子牛/大麦/雄羊/オメル/オリーヴ/顔/鏡/籠/カシュルート(食餌規定)/風/割礼/カバラー/木/ケルビム/祭具/色彩/シナゴーグ(会堂)/自然現象/シャバット(安息日)/住居/祝祭日/十戒/出エジプト/女王/植物/食卓/食物/女性/書物/白/心臓(心)/身体の部位/神殿/人物/数字/過ぎ越しの祭り/スッコート(仮庵の祭り)/杉/聖櫃(契約の箱)/戦車/ゾディアック(黄道12宮、獣帯) /ソロモン/太陽/竪琴/ダニエル/タビデの星/天文学/動物/場所/パン/火/光/東/羊/豹/ひよこ豆/ファラオ/ぶどう酒/蛇/星/マサダ/松/マナ/マンドレイク(恋なすび)/蜜/水/ミリアム/ミルトス/結び目/胸当て/目/モーセ/燃える柴/門/山羊/ヤコブ/山/柳/ユダ/夢/ヨーム・キプール(贖罪日)/ヨセフ/ヨナ/ヨブ/ホロコースト/メシア/りんご/ルツ/レビヤタン/ロウソク/ローマ/ろば/600万/613/鷲/レンズ豆/ワルシャワ・ゲットーほか  

項目詳細…

 

用語解説
付表:

象徴の項目別分類一覧

象徴する抽象的概念と、関連する収録項目一覧
ユダヤ史年表

【著者】

エレン・フランケル(Ellen Frankel)
ユダヤ民俗学者、ユダヤ出版協会名誉編集長。プリンストン大学で比較文学博士号を取得。プロフェッショナルな語り部として全米各地で講演し、カレッジや大学などで創作と文学を講義。1991~2009年にユダヤ出版協会の編集長兼最高責任者を務め、現在は著述に専念している。著作に『古典説話-4千年のユダヤ民間伝承』『ミリアムの五書―女性の視点からのトーラーの注解』『ユダヤ精神-説話と芸術の賛美』など。『プラハのゴーレム』の台本を執筆中。

【挿画家】

ベツィ・プラトキン・トイチ(Betsy Platkin Teutsch)

全米で著名なユダヤ人芸術家、カリグラファー。ユダヤ教祭具のデザインや出版物のイラストなどを手がける。彼女の作品はしばしばユニセフのグリーティング・カードにも採用されている。ユダヤ教育者でもあり、環境問題の活動家でもある。

【訳者】
木村光二(きむら・こうじ)
ヘブライ大学イスラエル思想学科留学。訳書 に『カバラーと反歴史―評伝ゲルショム・ショーレム』『ユダヤ人の記憶 ユダヤ人の歴史』(以上、晶文社)、『リスボンの最後のカバリスト』(而立書房)がある。