樹木讃歌―樹木と人間の文化誌―

▶2015年10月2日発売

 

[著]ノエル・キングズベリー

[写真]アンドレア・ジョーンズ

[訳]荒木正純・佐藤憲一・松田幸子・江口真規

[定価]本体9,500円+税

[体裁]B4変形判(298×248ミリ)・オールカラー288ページ 

[ISBN]978-4-86582-005-8

✣日本図書館協会選定図書

 

樹木を深く理解することなくして

人間は地球のすぐれた執事になることなど、とてもできない

樹木は地球の生命にとって、そしてわれわれ人類の歴史や文化にとってなくてはならない存在である。ある種の樹木は神の宿る場所であり、あるものは食べ物を、あるものは安全な棲みかや便利な道具を提供し、またあるものはその美しさゆえに癒しを提供する。

 

樹木にたいする敬意と畏怖の念にあふれた文章と、世界有数の女性庭園写真家による美しい写真で、世界中の壮麗で個性的な樹木を訪ね、人と樹木の数千年におよぶ関係をやさしく説きあかす。

 

英国の若者向け図書選定協会である「ブックリスト・エディターズ」2014年度出版図書20選に選定。

 

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【本書の特徴】

✢世界中の壮麗で個性的な樹木を訪ね、91種を収録

✢世界有数の女性庭園写真家による美しい写真

✢園芸と景観の専門家による、樹木への畏敬の念にあふれる文章

✢植物学的観点のみならず、樹木と人間のかかわりを重視し、東西のさまざまな文化のなかでの樹木のありようを考察

✢和名・学名・英名を併記し、属する科や原産地、大きさやおおよその寿命など、概要を簡潔に紹介

▶2015年11月15日付『中日新聞』『東京新聞』読書面でご紹介いただきました。

【各章の内容】

第Ⅰ章 太古

はるか恐竜時代にまでさかのぼる、樹木が個々に、また種として到達する、とてつもなく長い寿命について。

第Ⅱ章 エコロジー(生態)

樹木の、他の樹木や動植物との関係や、相互の影響のおよぼし方について。

第Ⅲ章 聖樹

神や精霊の宿る場所とされた樹木の不思議さや神秘性と、人間との関係について。

第Ⅳ章 実用樹

人間にとって最も役に立ち、かつ最も入手しやすい材料としての樹木の、さまざまな特性とさまざまな利用法について。

第Ⅴ章 食用樹

樹木が人間の〈食物資源〉として使用される、その多様で数多くの方法について。

第Ⅵ章 装飾

日本や中国をはじめとして固有の庭園文化や園芸文化を生みだしてきた樹木、美しい枝ぶりや花のゆえに癒しを与えてくれる樹木について。
 

目次詳細…

[著者]
ノエル・キングズベリー(Noel Kingsbury)
英国の庭園デザイナー・文筆家。シェフィールド大学で博士号を取得し、園芸と景観の専門家として、自然な環境を志向し植物生態学を応用した植栽設計と景観デザインを行なう。デイリーテレグラフ紙のコラムや、園芸および環境をテーマにした講座などを手がけ、国内外で活躍。造園・景観デザイン・植物の歴史などのテーマで多数の著書があり、最近のものに“Garden Designers at Home”(2011)Gardening With Perennials: Lessons from Chicago's Lurie Garden”(2014)、“Hidden Natural Histories: Trees”(2015)などがある。

[写真撮影]
アンドレア・ジョーンズ(Andrea Jones)
世界有数の英国人女性庭園写真家。英国王立芸術協会のフェロー。単著や個展のほか、欧米の著名な新聞・雑誌、書籍等に作品を提供。

[翻訳者]

荒木正純(あらき・まさずみ)

白百合女子大学教授・筑波大学名誉教授。専門は英文学・文学理論。主著に『ホモ・テキステュアリス』(法政大学出版局)、『芥川龍之介と腸詰め』(悠書館)ほか、訳書に『宗教と魔術の衰退』(法政大学出版局)、『驚異と占有』(みすず書房)、『シェイクスピア百科図鑑』(悠書館)など多数。
佐藤憲一(さとう・けんいち)

東京理科大学理工学部教養講師、専門はアメリカ文学。共著に『知の版図』(悠書館)、『人間関係から読み解く文学』(開文社)。

松田幸子(まつだ・よしこ)

高崎健康福祉大学講師、専門は初期近代イングランド演劇。主著に「王政復古期の〈宗教戦争〉―The Duke of Guise における英仏の〈パラレル〉」(『Shakespeare News』51.2,2012)、「名誉革命とブリテン島征服―ドライデン『アーサー王』(1691)における女性の〈認識〉」(『オベロン』2015)ほか。

江口真規(えぐち・まき)

筑波大学人文社会科学研究科在学中、専門は比較文学・比較文化。主著に“Representation of Sheep in Modern Japanese Literature: From Natsume Sōseki to Murakami Haruki” (The Semiotics of Animal Representations, 2014)ほか。