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飢える大陸アフリカ―先進国の余剰がうみだす飢餓という名の人災

【著】ロジャー・サロー、スコット・キルマン

【監訳】岩永勝

 

定価=本体3,200円+税

四六判432ページ

2011年10月発売  

ISBN978-4-903487-50-2

 

もう、たくさんだ! 世界では十分な食糧生産があるのに、なぜ飢餓はくり返されるのか。

世界の飢餓人口の半数以上を抱えるアフリカ大陸で、先進国の怠慢と無知と都合という〈人災〉によって、いかに飢餓が引き起こされているのかを告発。

長年現地で取材し、アフリカの飢餓問題を追求し続ける『ウォールストリート・ジャーナル』紙の記者2人が、7年にわたる同紙での連載をもとに執筆。

 

▶▶▶『日本農業新聞』(2011.11月21日付)読書面に書評が掲載されました(評者:大倉康伸氏)。

序文 うわべだけの後悔

[第1部 革命は終わっていない]

1章 変化のきざし

2章 寄せ手は返す波

3章 アフリカへ

4章 不公平な補助金

5章 余剰と罰

6章 誰が誰を援助している?

7章 水、水、水

8章 イモムシを食べる

[第2部 もう、たくさんだ!]

9章 激怒するしかない

10章 「何かできるはずだ」

11章 食物とともに服用すること

12章 二歩進んで、二歩下がる

13章 失われた環

14章 取引開始のベルが鳴る

15章 現場主義

16章 小さな活動がもたらす大きな成果

17章 「彼らの期待を裏切ってはならない」


エピローグ

 

【著者】

ロジャー・サロー (Roger Thurow)

『ウォールストリート・ジャーナル』紙海外特派員を20年間、経験。主に南アフリカで取材し、アパルトヘイトの終末を人道的立場から執筆した。


スコット・キルマン (Scott Kilman)

『ウォールストリート・ジャーナル』紙上で20年以上にわたり農業について執筆。アメリカ政府とその農産業部門が国際社会に与える影響を記録した。

 

【監訳者】

 岩永勝(いわなが・まさる)

国際農林水産業研究センター理事長。植物遺伝育種学を専門とし、30年にわたり米国や南米等世界各地で研究生活を送る。2006年「日本農学賞」を受賞。