知の版図—知識の枠組みと英米文学

【編】鷲津浩子・宮本陽一郎

 

定価=本体2,800円+税

四六判360ページ

2007年11月発売

ISBN 978-4-903487-06-9

✣日本図書館協会選定図書

※在庫僅少

 

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知の大海原に銛を打ち込む

わたしたちが「わかる」ためには、知覚し認識するための枠組みが必要である。厖大な電子情報が飛び交う今日、「知識」とは何か、「知識」を形づくっているものは何かを、英米文学を題材に問いかける。

 

 

▶▶▶KINOKUNIYA BOOKLOG「書評空間」(2008.1.18:高山宏氏評)で紹介されました。

第Ⅰ部 旅する知識

第1章 クジラ漁の始まったころ『白鯨』と船舶位置確定

第2章 想像上の地図、想像力の地図地図作成と文学に関する黙想

第3章 旅する歴史家フランシス・パークマンの歴史記述における空間性と土地の記憶

第4章 馬車と自動車の攻防ジョイス「レースの後で」の交通表象

 

第Ⅱ部 制度としての枠組み

第5章 萌えるキャラクタリズム初期近代イギリスのテオフラストスとジェントルマン

第6章 起源付きのアメリカアメリカ哲学協会と〈アメリカ的〉知の枠組の成立

第7章 大学と諜報知識の枠組みとしてのOSS/OWI

 

第Ⅲ部 エピステーメとしての「アメリカ」

第8章 黒い音楽、白い楽譜スコット・ジョプリンのピアノ・ラグタイム

第9章 女性とホロコーストルスティクとオジックの小説を中心に

第10章  認識論と詩デイヴィッド・ムラのうつろいゆく諸相

 

荒木正純(あらき・まさずみ):筑波大学人文社会科学研究科教授

圓月勝博(えんげつかつひろ):同志社大学文学部教授

佐藤憲一(さとう・けんいち):筑波大学人文社会科学研究科博士課程

杉本裕代(すぎもと・ひろよ):筑波大学人文社会科学研究科博士課程

中田崇(なかた・たかし):立命館大学文学部准教授

ハッサン、イーハブ:ウィスコンシン大学ミルウォーキー校名誉教授、作家

羽村貴史(はむら・たかし):小樽商科大学言語センター准教授

バレストリエリ、エリザベス:作家、元筑波大学外国人教師

宮本陽一郎(みやもと・よういちろう):筑波大学人文社会科学研究科教授

山口善成(みやもと・よしなり):高知女子大学文化学部講師

鷲津浩子(わしづ・ひろこ):筑波大学人文社会科学研究科教授

 

(*刊行時のものです)