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「羅生門」と廃仏毀釈—芥川龍之介の江戸趣味と実利主義の時代

【著】荒木正純

定価=本体2,500+税

四六判406ページ

2010年12月発売

ISBN 978-4-903487-44-1

 ✣日本図書館協会選定図書

 

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維新政府批判の書として位置づける、芥川解読の新地平第2弾


芥川の名作「羅生門」を、明治以降の西洋文化移入にかかわる膨大な言説群のなかから捉え返し、明治政府批判の書として位置づける。「新歴史主義」的方法により、日本近代文学研究に一石を投じた『芥川と腸詰め(ソーセージ)』に次ぐ第二弾。

▶▶▶▶週刊『読書人』(2011.2月18日付)に書評が掲載されました (評者:平岡敏夫氏)。

はじめに

第一部 所々丹塗(にぬり)の剥げた大きな圓柱に蟋蟀(きりぎりす)が一匹とまつてゐる

第一章 柳川隆之介「羅生門」と明治期の「蟋蟀」言説

第二章 明治期の文学にあらわれる「蟋蟀」

第三章 芥川以前の「羅生門」—「渡辺綱」から「マクベス」まで

 

第二部 そこで洛中のさびれ方は一通りでない

第四章 「羅生門」の胚胎と明治期の「さびれ」言説

第五章 明治期の「実利主義」言説と「江戸趣味」のさびれ

第六章 芥川の「さびれ」言説

第七章 「羅生門」の生い立ち

第八章 芥川と明治期の「ニーチェ」言説

 

第三部 蛇を四寸ばかりづゝに切つて干したのを干魚だと云うて

第九章 明治期の廃仏毀釈

第十章 明治期の「廃物利用」言説

第十一章 「政商・大倉喜八郎」言説と芥川の明治体制批判

 

あとがきー表象とはなにか?

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荒木正純(あらき・まさずみ)

白百合女子大学教授。英米批評文学理論。著書に『ホモ・テキステュアリス:20世紀欧米文学理論の系譜』など、訳書にキース・トマス『宗教と魔術の衰退』ほか。