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人間のヨーロッパ中世
【著】堀越孝一
定価=本体3,000円+税
四六判556ページ
ISBN 978-4-903487-56-4
2012年5月発売
歴史の舞台を彩った青春群像をみずみずしく描く
アベラールとエロイーズの恋の道行き、『カルミナブラーナ』の放浪学生、トルバドゥールの女王アリエノール・ダキテーヌ、聖女ジャンヌ・ダルクに無頼の詩人フランソワ・ヴィヨン。
ヨーロッパ中世という歴史の舞台を彩った有名無名の青春群像を、みずみずしい筆致で、臨場感ゆたかに描く。(第Ⅰ部 回想のヨーロッパ中世)
そして、透徹したテキスト読みの照射する先に、詩人フランソワ・ヴィヨンは消えた!(第Ⅱ部 青春のヨーロッパ中世)
―碩学による〈青春の燔祭〉。
▶▶▶『東京新聞』2012年7月29日付読書面で紹介されました。
第Ⅰ部 回想のヨーロッパ中世
序章 ドン・キホーテの風車
Ⅰ ロワールの春
Ⅱ 運命女神の歌
Ⅲ 孤独な哲学者
Ⅳ 尼僧院の暦日
Ⅴ 時代の典型
Ⅵ パリの青春
Ⅶ そのかみの貴女のバラッド
Ⅷ 無名の旗
Ⅸ また、ジャンヌ、気立てのよいロレーヌ女
Ⅹ 王の塩倉庫
終章 去年の雪
第Ⅱ部 青春のヨーロッパ中世
序章 放蕩息子の帰宅
Ⅰ ヴィヨンの歌祭文
Ⅱ 老人の文学
Ⅲ 若者は書を捨てて
堀越孝一(ほりこし・こういち)
学習院大学名誉教授、日本大学文理学部大学院講師。専門はヨーロッパ中世史。著書に『中世ヨーロッパの歴史』『中世の秋の画家たち』『いま、中世の秋』『わがヴィヨン、『ヴィヨン遺言詩注釈、Ⅰ~Ⅳ』『わが梁塵秘抄』『飛ぶ鳥の静物画』など。翻訳書に、ホイジンガ『中世の秋』『朝の影のなかに』C.B.ブシャード『騎士道百科図鑑』など。
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