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第二次世界大戦のミステリー
[著]ジェレミー・ハーウッド
[監訳]源田 孝 [訳]西澤 敦
[定価]本体5,000円+税
[体裁]B5変形判(246×203)
フルカラー・256ページ
[ISBN] 978-4-86582-002-7
2015年8月
戦争の裏面で繰り広げられていた事件の真相に迫る
戦争には陰謀や謀略、秘密や裏切りがつきもの。まして、人類史上、未曾有の規模で戦われた第二次世界大戦ともなれば、謎に満ちた事件は枚挙にいとまがない。
✔恋のために王冠を捨てたウィンザー公は親ナチスだったのか?
✔ナチスが侵攻したヨーロッパの各地で略奪した数々の美術作品の行方は?
✔ヒトラー・ドイツのナンバー2だったルドルフ・ヘスの起こした奇行の真意は?
✔真珠湾攻撃の立役者・山本五十六の作戦思想は、どこから着想を得たのか?
✔妖艶な赤毛の名花、スウェーデン社交界の無冠の女王ジェーン・ホーニ―は、なぜ凍るように冷たく暗いバルト海に沈められねばならなかったのか?
✔人気の絶頂にあったグレン・ミラーは、アメリカ陸軍航空戦軍軍楽隊を率いてフランスの前線での演奏を希望、飛行機でパリへと飛び立ったのだが、そのまま消息を絶った――その真相は?
✔世界大戦以前、ドイツは核物理学の分野で圧倒的に優位であったにもかかわらず、原子爆弾の開発は失敗に終わったのはなぜか?
――練達の歴史家ジェレミー・ハーウッドが、終戦70年を経てなお謎として残されている数々の出来事のうち24の事件を取り上げ、はなばなしい戦闘や政治の舞台裏でうごめいていた、虚々実々のスパイ合戦や謀略などの実態を解き明かす。220点を超える貴重な写真とともに、戦争の裏面で繰り広げられていた事件の真相に迫る。
序論
第1章 ミュンヘン・ビアホール爆破事件
第2章 スカパ・フロー軍港の幽霊スパイ
第3章 もしチャーチルでなかりせば
第4章 ダンケルクの「奇跡」
第5章 ウィンザー公誘拐事件
第6章 ヨーロッパの略奪された財宝
第7章 ルドルフ・ヘスの奇想天外な事件
第8章 警告あれども準備せず
第9章 太平洋戦争のミステリー
第10章 ロサンジェルスの「戦い」
第11章 〈ノルマンディー号〉に放火したのは誰か?
第12章 「アメリカ計画」
第13章 赤毛女性殺人事件の謎
第14章 行方不明のB-24リベレーター爆撃機
第15章 レスリー・ハワードの不可解な事件
第16章 存在しなかった男
第17章 ボンベイの災害
第18章 死の列車
第19章 自沈した潜水艦
第20章 裏切り:Dデイのスパイたちの物語
第21章 グレン・ミラーの不可解な死
第22章 カップ・アルコナ号の悲劇
第23章 ヒトラー総統の薬と医者たち
第24章 原子爆弾の開発競争
[著者]
ジェレミー・ハーウッド(Jeremy Harwood)
オックスフォード大学クライスト・チャーチ・カレッジで歴史学を学び、歴史学部最優秀卒業生としてサー・キース・フェイリング記念賞を受賞。最近の著作に、“Looking Back at Britain history series”(全5巻)、“Philosophy: A Beginner's Guide to the Ideas of 100 Great Thinkers”、“Atlas of History's Greatest Military Victories”“World War II From Above: An Aerial View of the Global Conflict”、『ヒトラーの宣伝兵器―プロパガンダ誌《シグナル》と第2次世界大戦』(2015年)などがある。
[監訳者]
源田 孝(げんだ・たかし)
防衛大学校防衛学教育学群安全保障・危機管理教育センター長、教授。元空将補。専門は軍事史。防衛大学校航空工学科卒業、早稲田大学大学院公共経営研究科修了(公共経営学修士)。軍事史学会理事、戦略研究学会理事。著訳書に『エア・パワー-その理論と実践』(2005年)、『戦略論体系・ミッチェル』(2006年)、『戦略の形成-支配者、国家、戦争』(2007年)、『アメリカ空軍の歴史と戦略』(2008年)、『ノモンハン航空戦全史』(2010年)、『関東軍全史』(2012年)、『秘蔵写真でよみがえる大日本帝国軍人の肖像』(2012年)、『エア・パワーの時代』(2014年)、『ヒトラーの宣伝兵器』。
[訳者]
西澤 敦(にしざわ・あつし)
航空自衛隊幹部学校航空研究センター研究員。2等空佐。専門は軍事ドクトリン。防衛大学校航空工学科卒業、同大理工学研究科航空宇宙工学専攻修了(工学修士)。上智大学グローバルスタディーズ研究科国際関係論専攻修了(国際関係論修士)。豪空軍上級エア・パワー課程修了。航空幕僚監部、大学院研修を経て2007年から現職。主要論文に「対中軍事援助とヒマラヤ越え空輸作戦-政治的効果と軍事的効果」『日中戦争再論』(軍事史学会、2008年3月)。共訳書に『ノモンハン航空戦全史』、『エア・パワーの時代』。
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