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中世ヨーロッパの精神

[著]堀越孝一

[体裁]四六判・512ページ

[定価]本体3,000円+税

[ISBN]978-4-86582-037-9

 2019年9月(第2刷 2020年1月)

堀越孝一の歴史の作法――

「資料を、現在の目ではなく、書かれた時代的コンテキストにおいて読む」姿勢の言挙げと、その作法の実践編。そして、堀越ブシ炸裂の「最終講義」を収録!

 

 

ーーわたしが「ヴィヨン遺言詩注釈」で試みたのは、ヨーロッパ文化のオプティムム、最上のものである文献学的・書誌学的人文学のおさらいである。

(「堀越教授の最終講義」より)

 

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【書評掲載】

▶2020年2月22日付『図書新聞』に書評が掲載されました(評者・小澤実氏)。

第Ⅰ部 

「中世の精神」

1.中世ナチュラリズムの問題――近代以前の記述資料について  
2.中世叙事詩における騎士道――ひとつの方法論的陳述  
3.後期ゴシックの世界  
4.過去への想像力――記述=歴史空間の発見       
5.記録と現実――アントニオ・モロシ―ニの『年代記』について     
6.ルネサンス問題のいま   
7.「スウェーデン女王蔵書一九二三番写本」の筆者について
8.日記の読みかたについて――渡辺一夫先生にお答えする
第Ⅰ部あとがき

第Ⅱ部
ヴィヨン遺言詩注釈――『遺言詩集』151節から174節まで  
エロイーズ文について  
堀越教授の最終講義――詩と歴史:歌は世に連れ、世は歌に連れ

(2014年1月20日、日本大学文理学部における「最後の授業」レジュメ)

 堀越孝一先生と日本大学時代の想い出

   ――あとがきに代えて(日本大学教授・森ありさ)

 編集後記

堀越孝一(ほりこし・こういち)  
1933年東京に生まれる。1956年に東京大学文学部西洋史学科卒業。
卒論のテーマは「十八世紀フランスにおける『百科全書』の出版に
ついて」。4年ほどの放浪生活を経て、1960年同大学大学院入学。
堀米庸三教授の薫陶をうけつつヨーロッパ中世史の研究を深める。
1966年、同院人文科学研究科博士課程満期退学。茨城大学、学習院
大学、日本大学をはじめ多くの大学で教鞭を執る。学習院大学名誉
教授。著書に『中世ヨーロッパの歴史』、『中世の秋の画家たち』、
『ヴィヨン遺言詩注釈』Ⅰ~Ⅳ、『人間のヨーロッパ中世』、『放浪学生(ヴァガンテース)のヨーロッパ中世』、『パリの住人の日記』Ⅰ,Ⅱ,Ⅲなど。翻訳
書に、ホイジンガ『中世の秋』、『朝の影のなかに』、G.オーデン
『西洋騎士道事典』、C.B.ブシャード『騎士道百科図鑑』、『ヴィ
ヨン遺言詩集』など。2018年9月8日没

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中世ヨーロッパの精神

ISBN9784865820379 

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