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革命の剣 ジョージ・ワシントン(下)(「アメリカ人の物語」第3巻)

[著]西川秀和

[体裁]四六判・504ページ

[定価]本体2,800円+税

[ISBN]978-4-86582-022-5

2018年6月発売

 

栄光を決する時は今。

必勝を期して大陸軍は遥かなるヨークタウンへ―

幾多の苦難を乗り越え、また、フランスの協力も仰ぎながら、大陸軍はついに独立戦争に勝利した。総司令官として大陸軍を掌握していたワシントンは、その地位をすみやかに連合会議に奉還した。これこそが、現代も続くアメリカの強固な文民統制の伝統の第一歩であった!

 

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第1章 サラトガの衝撃

物語の舞台/荒野のジブラルタル/悲劇の花嫁/スタンウィックス砦の攻防/ベニントンの英雄/フリーマンズ農園の戦い/ビーミス高地の戦い/サラトガの英雄

第2章 厳冬のフォージ渓谷

物語の舞台/ホワイトマーシュの戦い/コンウェイの陰謀/雪原に続く血痕/フォージ渓谷の祈祷/一穂の灯火/夜明け前

第3章 大同盟

物語の舞台/一陽来復/ハウの離任/戦機が熟すまで/リーの進撃/揺らめく陽炎/軍法会議/ロード島の戦い/戦略の転換/本営の生活/サリヴァンの遠征/奪還作戦/モリスタウンの吹雪/スプリングフィールドの戦い/ロシャンボーの到着/墜ちし英雄/密偵と処刑台/相次ぐ暴動

第4章 南部戦線

物語の舞台/チャールストンの陥落/柳の花輪/モーガンの戦術/ダン川への競争/ギルフォード郡庁舎の戦い

第5章 ヨークタウンの勝利

物語の舞台/ウェザーズフィールドの会談/ラファイエットの奮戦/英断/ニュー・ロンドン襲撃/チェサピーク湾の海戦/栄光を決する時/十号堡塁/世界はひっくり返った

第6章 講和成立

物語の舞台/差しこんだ一筋の光/美徳の殿堂/ニューバーグの陰謀/総司令官の丸眼鏡/未完の改革/パンドラの箱/フィラデルフィアの兵乱/ニュー・ヨーク凱旋/軍権奉還/鞘に収められた剣


あとがき

 

アメリカ史の伝道師が語りつくす!

史実にもとづいた大河歴史小説「アメリカ人の物語」

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シリーズ各巻】

第Ⅰ期 建国期の躍動 

第1巻『青年将校 ジョージ・ワシントン』

なぜアメリカ人はイギリスから独立しようと考えか。野心溢れる青年期のワシントンの人生を追いながら独立戦争の勃発までの動乱を描く。

第2巻『革命の剣 ジョージ・ワシントン』(上

圧倒的に戦力で劣るアメリカはいかにして超大国イギリスに対抗したのか。大軍総司令官に就任したワシントンを中心に独立戦争が繰り広げられる。

第3巻『革命の剣 ジョージ・ワシントン』(下)

大陸軍の苦難と最後の勝利、そして、新国家の成立までを描く。戦後、アメリカはどのような危機に晒されたのか。

第4巻『建国の父 ジョージ・ワシントン』(上)

アメリカの未来を切り開くために憲法制定会議が開催される。アメリカ人はどのような想いで憲法を作ったのか。そして、新たな憲法の下、ワシントンは初代大統領に就任する。

第5巻『建国の父 ジョージ・ワシントン』(下)

党派対立が激化する中、ワシントンは国家の分裂を避けるために続投を決意する。任期を無事に終えたワシントンは、時代を超越する理念を国民に提示して一介の市民に戻る。

 

第Ⅱ期 大陸国家への道程 

1812年戦争や米墨戦争、奴隷制をめぐる南北の対立など内憂外患をへてアメリカは西方への拡大を加速させる。それはまさにアメリカが北アメリカ大陸全土を覆うこっかになろうとする挑戦であった。

第6巻『革命のペン トマス・ジェファソン』
第7巻『民主主義の哲学者 トマス・ジェファソン』
第8巻『ニュー・オーリンズの英雄 アンドリュー・ジャクソン』
第9巻『演壇のナポレオン ジェームズ・ポーク』

 

第Ⅲ期 南北戦争の動乱

奴隷制をめぐる南北の対立はついに南部諸州の脱退という最悪の事態を迎える。多くの人びとの運命が南北戦争の惨禍に呑み込まれるなか、リンカンは完全とアメリカ史上最大の試練に立ち向かう。

第10巻『民衆の人 エイブラハム・リンカン』
第11巻『スプリングフィールドの賢者 エイブラハム・リンカン』
第12巻『偉大なる解放者 エイブラハム・リンカン(上)』
第13巻『偉大なる解放者 エイブラハム・リンカン(下)』

 あなたにアメリカ史を一緒に楽しんで欲しい。アメリカ史の面白さを知ってもらいたい。そう思って私は人間中心のアメリカ史を書いている。人間が最も興味を持つのは人間だからである。
 アメリカ史を知れば知るほど、ああ、こんな面白い人物がいたんだなと新しい学びがある。ああ、こんな凄いことがあったんだなと新しい発見がある。新しい学びや発見に触れた時、あなたは心躍らないだろうか。アメリカ史をあなたに伝えたいという気持ちでは私は誰にも負けない。歴史の女神はそれほど、魅力的である。
 私が読者に約束することは二つある。このシリーズがかつてない壮大なアメリカ史の世界になることだ。そして、わくわくする気持ちを忘れずに書き続けることだ。
 最初、扉を開くには勇気がいるかもしれない。扉が重くてなかなか開かないかもしれない。しかし、いったん扉を開けばどうか。その先には新しい世界が広がっている。知の大冒険が待っている。

西川秀和(にしかわ・ひでかず)
歴史の面白さを伝えることを使命と考える、「アメリカ史の伝道師」。現在、大阪大学外国語学部非常勤講師。ジョージ・ワシントンと合衆国憲法の父ジェームズ・マディソンについて国内第一人者。ジョージ・ワシントンに傾倒し、同じ体格(身長183cm・体重79kg)になるべくトレーニングに励む。著書に『ジョージ・ワシントン伝記事典』(大学教育出版、2012年)、『ジョン・アダムス伝記事典』(同、2013年)、『トマス・ジェファソン伝記事典』(同、2014年)など。

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