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シリーズ『新しい日本の語り』

 [編]日本民話の会

[定価]本体1,800円+税

[体裁]四六判平均200ページ、DVD付き

 *各巻共通

第Ⅲ期刊行中

 

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生きるための知恵がいっぱいに詰まったゆたかな語りの世界へ…

【本シリーズの特徴】 

1.実績のある語り部たちが一堂に会した画期的シリーズ。

2.古い伝承や昔話だけでなく、現代民話や災害伝承など、

 今伝えたい多様な語りを収録。

3.本とDVDにより、語りの達人たちの技(ワザ)を、

 読んで、見て、聴いて、三様に楽しみながら、吸収できる。

4.要所要所にコラムを配し、子どもからお年寄りまで、

 誰にでもわかりやすく編集。

5.巻末に「語りの学校」を連載。やさしく語りの肝(キモ)を学べる。

 

▶『第13巻 出雲かんべの里の語り』

  ▶▶12月2日付『朝日新聞』島根県版に掲載されました。

  ▶▶11月27日付『山陰中央新報』に書評が掲載されました(評者・小泉凡氏)。

  ▶▶11月16日付『山陰中央新報』でご紹介いただきました。

▶『新しい日本の語り』第2期▶▶『子どもの本棚』2014年9月号でご紹介いただきました

 

▶『第9巻 渡部豊子の語り』▶▶『山形新聞』2014年6月29日付地域面でご紹介いただきました。

▶『新しい日本の語り』第1期▶▶『東京新聞』2014年5月11日付読書面でご紹介いただきました。

▶『新しい日本の語り』第1期▶▶『図書新聞』2013年12月14日号に書評が掲載されました。(評者:永池健二氏) 詳細…

▶『新しい日本の語り』第1期▶▶『朝日新聞』2013年5月26日付読書面に掲載されました。

▶『新しい日本の語り』第1期▶▶『読売新聞』2013年5月19日付読書面に掲載されました。

▶『第3巻 おかつ新三郎ふたり語り』

  ▶▶『琉球新報』2013年2月21日付でご紹介いただきました。

  ▶▶『沖縄タイムス』2013年3月3日付でご紹介いただきました。

▶『第2巻 立石憲利の語り』▶▶『山陽新聞』2012年10月23日付に掲載されました。

▶『第1巻 矢部敦子の語り』▶『紀州新聞』2012年10月3日付で紹介されました。

新しい日本の語り 第Ⅲ期・全5巻】※刊行中

第11巻 末吉正子の語り 

ISBN978-4-86582-015-7

文化を越えて伝播する昔話。日本と世界のお話をとびきり楽しいストーリーテリングで届ける、アメリカ仕込みの語りの真骨頂! 詳細…

第12巻 佐久間クラ子の語り 

ISBN978-4-86582-016-4

「ざっとむかし、あったーと」――福島生まれの祖母の語りを原点に、語り名人から受け継いだ「むかしばなし」の名人芸。詳細…

 

第13巻 出雲かんべの里の語り 

 ISBN978-4-86582-017-1

出雲の昔話や神話、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の採集した怪談など、「とんと昔のお話し」50話。詳細…

新しい日本の語り 第II期・全5巻

第II期全5巻セット 

ケース入り、セット定価 本体9,000円+税

ISBN978-4-903487-78-6

 

 

第6巻 大平悦子の遠野ものがたり 

ISBN978-4-903487-73-1 

岩手県遠野出身の語り部が遠野で見聞きした体験談や昔語り、災害伝承、『遠野物語』などを、味わい深い遠野ことばで。詳細…

巻 山本倶子の語り 

ISBN978-4-903487-74-8

栃木県足利で語りの会を立ち上げ、図書館や学校、福祉施設などへのお話の出前をつづける語り手による、足利などの民話。詳細…

巻 持谷靖子の語り 

ISBN978-4-903487-75-5

群馬県みなかみで民話採集を始め、30年間宿泊客に毎夜語り続ける名物女将。〈語りの達人〉の名調子を。詳細…

 9巻 渡部豊子の語り 

ISBN978-4-903487-76-2

「むが〜す、むがす、あったけど」で始まる、山形県新庄の昔話を全国各地で語り続ける、山形屈指の語り部の昔語り。詳細…

10巻 むぬがたいの会の語り 

ISBN978-4-903487-77-9

沖縄の豊かな語りとシマクトゥバ(島ことば)を次代に受け継ぐ語り手集団が記録した物語。詳細…

【新しい日本の語り 第I期・全5巻】 

第I期全5巻セット 

ケース入り、セット定価 本体9,000円+税

ISBN978-4-903487-70-0

 

 

 

1   矢部敦子の語り 

ISBN978-4-903487-59-5  

紀州広村の津波伝承「稲むらの火」など、生活の知恵や人生の教えが詰まった、やわらかな和歌山ことばによる全49話。詳細…

2   立石憲利の語り 

ISBN978-4-903487-60-1

怠け者の桃太郎がドングリや蜂、糞、臼、縄に助けてもらう「桃太郎」他、語りの伝道師〈立石おじさん〉採録の岡山の52話。詳細…

3   おかつ新三郎ふたり語り 

ISBN978-4-903487-61-8  

各地で民話の採訪と語りの旅をしている名コンビ。船橋や浦安、旅先で聞いた昔話、江戸ことばの語りなど全61話。詳細…

4   藤田浩子の語り 

ISBN978-4-903487-62-5  

多彩な手遊びを交えた、福島弁の温かな語り。日本の原風景を語り、米国でも魅了した〈おはなしおばさん〉の44話。詳細…

5   藤原ツヂ子の語り 

ISBN978-4-903487-63-2  

山深い東京・檜原村で、卒寿を超えてなお元気に語り続けるツヂ子さんの、人生経験に裏打ちされた滋味あふれる35話。詳細…

新しい語り手のために

 

 わたしたち日本民話の会は、1960年代の後半から、日本各地の伝承の語り手を訪ね、昔ながらの民話や現代民話に聴き耳を立ててきました。

 伝承の語りの中には、生きていくためのさまざまな知恵が秘められており、人びとの心の滋養にもなってきました。ところが、語り手の世代交代、家族構成や生活様式の変化などによって、そうした大切なものも、語りの場とともに失われてしまいました。

 このような状況を憂い、わたしたちは20年ほど前から、「だれでも語り手」というゆるやかな形で「語りの勉強会」をはじめました。新しい語り手の姿を模索するこうした勉強会を通じて、〈自分の言葉で語る〉新しい語り手たちが次々に誕生しました。

 「新しい語り」シリーズの語り手たちは、伝承の語りを新しい形で語るだけでなく、現代民話や生活体験も語っています。また、負の遺産ともいえる戦争・被爆体験、災害伝承なども語っています。どの語り手も聴き手といっしょになって語りの場を作り上げてきた語り手ばかりです。

 まずは、語りに聴き耳を立てましょう。つぎにこのシリーズを読んで、自分の好きな話を見つけましょう。そして、自分の言葉で語ってみましょう。本シリーズが、みなさまの語りの手助けになることを願っています。

 

 編集委員:小澤清子 北村規子 高津美保子 樋口 淳 望月新三郎 米屋陽一  (五十音順)